あの時。
それは、今の蒸し暑い季節とは、かけ離れた頃だった…………………
(竜牙)『…香川くんって、どこの小学校だったの?』
中学校に、入学したばかりの流星は、受験してここに入っていた。
なので友達とは、別の学校になってしまっていたのだ。
流星『あ、ああ初めまして。林檎中から来ました、香川流星です。』
その後も、噛み合っているような、噛み合っていないような。そんな微妙な会話が続いた。
けど、心を開いていけばいくほど会話は弾み、名前の最初の文字が同じ「り」だとか、そういう、くだらない話でも、盛り上がれる仲になった。
そんな田中竜牙(たなかりゅうが)は、目がつり上がっているが、見た目とは真反対の性格の持ち主だった。
トド4に続く★