奈良少年院…
実際に来て見て、その規模や大きさに将太はびっくりした。朝6時55分…起床7時30分…朝食
8時55分…出寮
9時…朝礼
9時30…実習開始11時45分…入寮12時15分…昼食13時30分…出寮16時15分…入寮17時15分…夕食…日記、課題、勉強…etc…
21時…就寝
ただし、入ってすぐに出寮とは行かない…
新入時教育期間と言うものがあり、その期間に基礎体力の向上と少年院のルールを学ぶ…
入って3日間は課題が与えられ、その課題と真剣に向き合う…
『過去のあやまちと後悔…』
『家族に対する思い…と被害者への思い…』
『これからの人生』将太の課題はこの3つだった…
一つ目の課題は簡単だったが…
2つ目、3つ目はすごく苦戦した。
書くことが無いのではなく、書く事をまとめられそうになかったからだ…
4日目…
地獄の基礎訓練が始まった…
腕立て伏せ…腹筋…背筋…スクワットは当たり前、マラソンなんて1時間以上走らなければならなかった…
そんな日々が1一ヶ月以上続く…
最悪だ…
最悪と言うより、地獄だ…
だけど、逃げるわけには行かない…
帰りを待つ母の姿を将太は知っているから…
辛い時も、悲しい時も、怒ってる時も、喜んでいる時も…
どんな時にも将太は母と一緒なのだと審判が終わってから、ずっと思って来た。
そんな日々を乗り越えて集団寮へ転寮することになった。