君は遠くで泣いている
壊れた羽根を振るわせて
小さく咲いた
通りの花
二人を待つ雨雲
いつも氷って見えていた
窓の景色は
遠く 浅く
光で流れて
二度と同じにならず
君は遠くで泣いている
その瞳も手も近づかない
君が滲んで見えてる
愛しているなんて言えないから
現実を撫でる手のひらを
こんなに求めたりなんて
したことはないんだろう
今も戸惑う
舌はもろく もろく
もがいて
それでも底に着くことはできず
君は遠くで泣いている
光に負けずに地を掴む
君が遠くで泣いている
何もかもを引きずり込んで
僕は無力で歩けない
ただ言いたかった
ここにいると