罪の牙

むろち  2009-03-12投稿
閲覧数[178] 良い投票[0] 悪い投票[0]

君は遠くで泣いている
壊れた羽根を振るわせて

小さく咲いた
通りの花
二人を待つ雨雲

いつも氷って見えていた
窓の景色は
遠く 浅く

光で流れて
二度と同じにならず

君は遠くで泣いている
その瞳も手も近づかない
君が滲んで見えてる
愛しているなんて言えないから


現実を撫でる手のひらを
こんなに求めたりなんて
したことはないんだろう

今も戸惑う
舌はもろく もろく

もがいて
それでも底に着くことはできず

君は遠くで泣いている
光に負けずに地を掴む
君が遠くで泣いている
何もかもを引きずり込んで
僕は無力で歩けない
ただ言いたかった

ここにいると



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 むろち 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]
カレが離さない唇★
★人気の魅惑グロス


▲ページトップ