罪の牙

むろち  2009-03-12投稿
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君は遠くで泣いている
壊れた羽根を振るわせて

小さく咲いた
通りの花
二人を待つ雨雲

いつも氷って見えていた
窓の景色は
遠く 浅く

光で流れて
二度と同じにならず

君は遠くで泣いている
その瞳も手も近づかない
君が滲んで見えてる
愛しているなんて言えないから


現実を撫でる手のひらを
こんなに求めたりなんて
したことはないんだろう

今も戸惑う
舌はもろく もろく

もがいて
それでも底に着くことはできず

君は遠くで泣いている
光に負けずに地を掴む
君が遠くで泣いている
何もかもを引きずり込んで
僕は無力で歩けない
ただ言いたかった

ここにいると

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