☆それぞれの愛☆
『おはよーございまーす』
いつものようにバイトへ出勤した
私が働くレストランの名前は“オリオン”
勤め始めてもう２年になる。
なかなかシャレた雰囲気の店で、個人店だからかアットホームなところが気に入っている
「おはよー!!」
更衣室で着替えていると、声をかけて来たのはアキ。
彼女は 稲森 亜季
中学からの親友で、同じバイト先で働いている
「未有元気ー???」
『いやいや、昨日も会ったから(笑)』
「そーだっけー?!?」
『何???アキ今日ヤケにテンション高くない?』
「いやーとりあえずバイト終わったらゆっくり聞いてくれるかね?」
『なんかあったのねー?んぢゃとりあえず働きますか?』
「そだね?」
いつも通り仕事を終えて、二人でアキの家へ向かった。
アキも一人暮らしをしていて、未有と同じフリーター。
未有はすぐに疲れて寝てしまうから、といって、いつもなら私の家でゆっくりご飯を食べながら話すのが定番だった。
だが、今日は珍しくアキが家に来ないかと言ってきた
まぁいいかと、深く考えず二人でアキの家へ向かった
『ねぇアキ、今日は彼氏いいの??』
「あー…まぁね!」
アキには付き合って３年になる彼氏がいる
彼は年上の22才で、名前は治樹。
社会人で、彼も一人暮らしらしいが、去年頃からほぼ毎日アキの家にいるようになり、今は半同棲常態のはずなのだが…
今日は残業か何かなのかな
少し不思議に思いながらも、アキの家に到着した
ｶﾞﾁｬ
「ただいまー」
『お邪魔しまーす』
《おかえりー?》
???
『あ…れ??』
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