すべてが運命なら

春樹  2009-03-12投稿
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次の日の朝一安から電話がきた。

その日はバイトも学校も休みだったので、午後から遊ぶ事になった。

時間どおりに、私は一安の家に向かった。

一安の家に着くと、一安の弟や弟の友達がいた。

一安の両親は仕事に行っていた。

なぜか窓から家の中に通された私に一安が

「今、母さんと喧嘩してるからホントは俺も弟も、家入っちゃいけないんだよね」

それを聞いて私は居ずらくなった。

「じゃぁ、チャント外に居た方がいいんじゃない?」

私がそう言っても一安は聞き入れてはくれなかった。

「母さんが帰って来る時間はわかってるから大丈夫だよ」

一安はそう言ったがそういう問題じゃない。

そのまま1時間が経ち時計は午後2時を廻っていた。

一安のお母さんが帰って来るのは予定では後1時間後だと一安が言っていた。

そんな事を考えてたら、玄関の戸が開く音がした。

「おい、一安なんで家の中に居るんだよ」

お母さんが予定よりも早く帰ってきたのだった。

一安と弟はお母さんに怒られ、そのまま家を追い出されみんなで近くのグランドへ行った。

一安と弟は怒られ慣れているみたいで、全く反省してる様子はなかった。

そのまま皆で野球をし始めた。

私は近くのベンチに座り一安をながめていた。

その日はすごく天気が良くて気持ち良かった。

そのうち一安が私の方に歩いてきた。

そして私の隣に座った。

「疲れた」

一安はそう言って恥ずかしそうに、私の膝に横になった。

そして一安は太陽を避けるように目を閉じた。

その口元はずっと笑みを浮かべていた。

そんな一安を見て、私達はやっと元に戻れたのかなと思っていた。

なんだか、私にとって暖かい一日になった。



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