想空 (3)

奈緒  2009-03-12投稿
閲覧数[339] 良い投票[0] 悪い投票[0]

*笑顔*

「友、どした?」

隣りの席の弘樹が、からかうように聞いた。


「え〜?べっつに〜?」

こうやってごまかすだけしか出来ないの。

゙美耶とクラス違ってよかった‥゙


だって、こんなとこ見られたら美耶と弘樹がケンカになっちゃう‥でしょ?

人一倍ハッキリする美耶が、『別れる』なんて言ったら‥


傷つきやすい弘樹が、悲しい顔になる。

そんなのやだよ。

だから、精一杯笑うんだよ。

どんなにかっこわるくても嫌われてもいい。

弘樹が笑っていてくれれば、それでいいの。


「そ〜う?(笑)」

「も〜ほらぁ!ノート取りなきゃよ!」

「うげぇ‥」

「吐くなー!!(笑)」

『ゴラァ斉藤、吉岡ー!!!』

クラス中が、一気に笑いだす。

「「ごめーんね」」

『んなもんでゆるされっかバカやろー!!』

弘樹が笑うと、あたしも笑うよ。

だから‥ずっと笑っててほしいよ。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 奈緒 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
コルセット並の着圧!
モノ足りない筈なし


▲ページトップ