真人と有栖
真人「俺のこと嫌いなのって、他に好きな人がいるから?」
有栖「え!?そんなんじゃないよ。でも真人のことは好きになれないの。」
真人「どうして?」
有栖「付き合っても、お互い幸せにはなれないと思うから。」
真人「そっか。」
有栖「うん。」
有栖は立って、その場を後にした。真人は諦めることにした。
ヒドイことを言ってしまったと思い、立ち止まって、泣き崩れた。
有栖(あんなふうに言うつもりはなかったの…傷付けるつもりもなかった。『好きになってくれてありがとう』って言いたかった。そう伝えたかったのに、言えなかった…。)
有栖が泣いていると、二人組の男の人が有栖の前に現れた。
「泣いてんの?」
有栖は男の人達の方を見た。
「美人さんがこんな所で、何してんのかな。」
有栖「別に。帰ります。」
「ちょっと待てよ!」
有栖「手、離してくれませんか?」
有栖と二人の男の前に…
つづく