朝になって、有栖は凜と星と果穂を部屋に呼んだ。
有栖「三人に話したいことがあって呼んだの。隠し事してるよね?話してくれない?」
三人は黙ったまま、何も話そうとしなかった。
有栖「私、三人が考えてること、わかんない。私達の絆って、こんなものだったの?」
星は少し考えて口を開けた。
星「有栖は気にし過ぎなんだよ!有栖だって隠し事してんじゃないの?うちら、友達でもなんでもないと思う。絆なんて最初からないと思うんだよね。ここにいるから仲良くしてるだけじゃないの?私が言ってること、間違ってる?」
有栖「星、それって本当に思ってること?」
星「うん。人のことより、自分の事を気にしたらどう?私、戻るわ!」
星は思いっきりドアを閉めた。
有栖「星!」
有栖は星の名前を呼んだけど、もう遅かった。
星(有栖、私達に絆はあるよ。仲良く出来て良かったよ。でもね、友達だからこそ、話せないこともあるの。それもわかってね。)
星は悪気があって言ったんじゃなくて、友達関係の方が大切だって思っているからこそ、何も言えなかった……
つづく