有栖「凜は誰が正しいと思う?」
凜「誰が正しいとかないと思う。今の二人の話を聞いて何も思わなかった?」
有栖「え!?」
凜「あの二人が何が言いたいのか、わからなかったの?」
有栖「うん…ごめん…。」
凜「そっか。じゃあね。」
凜は部屋から出ようとしたけど…
有栖「言いたかったこと?二人の気持ちは、嘘だってこと?凜!」
有栖に声をかけられて、立ち止まった。
凜「有栖がそう思うなら、そうなんじゃないの?本当にバイバイ」
凜は止めていた足を前に出して、ドアを開けて出た。ドアの少し離れた所で、しゃがんで顔を両手で隠した。
凜(有栖、本当のこと、言わなくてごめんね。でもこうするしかなかったの。有栖は1人じゃないよ。)
凜は有栖の顔を見て、有栖がとても不安そうな顔だったから、辛くなる前に、涙が出る前に部屋を出た。凜は部屋に戻って、外を見たかったから、窓を開けた。純がいるかと思っていたけど、いなかった。今は純にとても会いたいという気持ちだった。外を見ていたら、ドアの方から、ドアを叩いてる音が聞こえて、凜はドアを開けた。そこにいたのは……
つづく