結局、明け方に眠りについた。
「修！！起きなさいよぉ！！」母である。
「う、うーん・・・。」たまの里帰りくらい、のんびりしたいものでありる・・・。だらだらしていると・・・。
「修、木下さんっていう人から、電話よぉ。」
ん？木下・・・木下・・あー！！木下先輩。
「すぐ行くよ。」
「はい、山下です。」
「ごめんなさいね、携帯番号知らなかったから。」
「いえいえ、いいんすけど、どうしたんですか？」
「今日、山下くん休みでしょ？私も休みだから、この町、案内してあげようと思って。どう？」
「あ、ありがたいんですけど・・・。いま、実家なんすよねぇ・・・。」
「あっそうなの？そっかぁ連休だったもんね！じゃあ、しょうがないまた会社でね！」
「あっはい、すいません。」俺は、電話を切った瞬間、とんでもないことしたかも？だって、あの木下さんの誘いを断ったのだから。
でも、しょうがない俺には、紫(コウ)いるから。と、実らない相手に今日も思いを寄せた。
まだ、この頃は、木下さんの事を先輩以上、そして女性としてみたことはなかった。その日の昼、久しぶりに、悪友の佐野 太郎(さの たろう)を誘い、昼飯を食べに町に出た。
「都会、どうよ。」
「うん、人多い・・・。疲れる。」
「やっぱり、田舎が一番だろ？」
「本当だよ、太郎の言う通り。」
「で、で、女は？」まぁ、だいたい男が、二人以上で出てくる会話No.1である。
「いねぇよ・・・。」
「お前まさか、まだあのなんだった？相川だっけ？あいつ諦めてないの？好きだねぇ。俺には理解できん。」
「ほっとけ。」
「まぁ、頑張ったらいいんじゃない？多分無理だと思うけどね。」
「んなのわかんねぇだろ、それ以上しゃべんな！！」俺も、無理かも？とは思っているが、他人に、特にこいつに言われると、ムカつく。
「悪かった、悪かったじゃあ飯食おうぜ。」
この日は、太郎と飯を食べて家に帰った。その夜(紫)に、メールをした。
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