その後の授業はいつもどうりの日常そのものだ。
昼休み
私はいつものように楓と希美とランチを食べてた。
でも、ちょっとだけいつもと違う。
それは私の席の隣がウルサいことだ。
雄二や雅人がウルサいのはいつものことだが今日は他の奴らもうるさい。なぜなら、今日来た転校生に群がっているからだ。
「なぁなぁ、お前どこから来たの?」
「東京からだよ。」
「へぇ〜、なんか凄いねぇ」
「そんなことないよ」
こんなたわいもない質問とその解答だが、クラスの大半の奴らが群がってたら耳障りだ。
「みらい、どうしたの?恐い顔して〜」
「ちょっとね…」
多分私の機嫌が悪いのが顔に出てたのだろう。
「まさか、私の作っただし巻き卵が口に合わなかったとか?」
希美も心配して聞いてくる。
「うほぉ〜〜い!じゃあ清水の友達1号は俺だなぁー!」
雄二がバカみたいに騒ぐ。
-ブチッ-
「あぁーー!!うーるーさーいーー!!!」
キレた。
「静かに飯が食えないじゃない!!群れてないで、散らばって飯食いなさい!清水くんも困ってるじゃない!」
私は机を叩きながら立ち上がる。
「やべっ!静波がキレた!!」
「ごめんよ〜。今散るから〜。」
その言葉でみんな散らばって行く。
-クスクス-
「誰だー!?笑ってる奴!」
その笑い声に横を見てみると、声の張本人は清水だった。
「ごめん、ごめん。静波さんって面白いんだね。」
「そうなんだよ〜。はじめっち。」
楓が覆い被さってくる。「楓…。あごは置かないでね…?」
私は静かに楓に告げる。「はじめまして、僕は清水一っていいます。東京の私立花坂学園から来ました。よろしくね、静波さん。」
私は彼の言葉にビックリした。
「えっ!花坂学園ってお坊ちゃん、お嬢様学校じゃないですか!!」
希美が言ったように、これが私がビックリした理由だった。