『何処に行けば・・・探し物は何処に?』
幸せがこんなに簡単に崩れ落ちるものだなんて
このときの私には考えもしないことだった・・・。
『かーい!!!待った??』
可唯「いや、別に・・・。」
俺はまた違う女を隣に歩き出す。
でもこの頃、憂を見てから自分のやってることが馬鹿らしく思える。
『可唯、今日は何処行くの??』
可唯「さぁ。」
俺、何やってんだろ・・・。
こんなことしてたって何にもならないことくらい分かってる。
じゃあ何でやってるんだっていわれたら困るけど・・・。
『ねぇ、私これほしいなぁ・・・・。』
何で女ってこんなに図々しいんだ・・・・。
何かやる気失せた・・・・。
可唯「ゴメン、俺帰るわ。」
『え?!ちょ・・・可唯?!』
後ろで女がギャアギャア騒いでるのをお構いなしに
俺は反対方向に歩き出す。
俺・・・・・ホントに何がしたいんだよ・・・・・。
俺は足が無意識のうちにあそこに向かってた。
アイツに会いに行くために・・・・・。