有栖がベッドの横で倒れていた。凜は急いで、有栖の元へ駆け付けた。そして有栖の名前を呼びながら、『どうしたの?』と言った。けど、答えなかった。顔が真っ赤だったから、デコを触ってみたら、物凄く熱かった。
凜「凄い熱!」
そう、言った。びっくりして、どうすればいいのか、わからなくて、星を呼んだ。星が、有栖をベッドの上に乗せ、布団を被せ、バケツに水をくんで、タオルを入れ、よく絞って、有栖のデコの上に乗せた。凜は有栖の部屋で、お粥を作った。有栖はやっと目を覚まして、こう言った。
有栖「二人とも、ごめんね。」
凜「何言ってるの?助け合うのが普通でしょ?」
有栖はお礼を言った。凜は自分が悪いと思って、有栖に謝った。有栖は何もなかったかのように、許してくれた。有栖はお粥を食べて、
有栖「美味しい。」
と言った。
星「私、真人を好きでいてもいいよね?」
星も有栖に言ったから、凜も果穂と話したことを二人に言った。星は思ったことを言った。
星「皆、素直じゃなくなってきてる。有栖の母って、有栖のためだって言ってるけど、本当にそうなのか、わかんない。」
凜「星!有栖の前でそんなこと…。」
有栖はそんなこと気にしていなかった。
有栖「私、母大嫌い。」
星は言った。
星「いくら嫌いでも、有栖は守られてるんだよ!」
有栖「私は1人になりたくない!」
星は何のために、こんなことを言っているのか、自分もわからなかった。凜は星が有栖を責めていたから、有栖のためを思って、星を止めた。二人はまた喧嘩をしてしまう所だった。凜と星は寝室を出て、リビングへ行って座った……
つづく