スラム part37

やいち  2009-03-17投稿
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ここまで来たらもう大丈夫だろう。

すぐ後ろで早瀬が息を荒げている。

「ごめん。走りすぎたかな。」

「うっ、ううん大丈夫やよ。」
早瀬が無理矢理笑いながら言った。

結構走ったし、女の子にはキツかったかもな。

そこで手で何か柔らかいものを掴んでる気がした。
早瀬の手だ。
「あっ、ごめん!」

すぐに手を離す。

「えっ?」
よくわかっていないようだ。
どうも俺は女の子に免疫がない。
中学のころは柔道ばっかりであまり話さなかったからだ。
しかも早瀬は可愛いから余計にだ。

「あっ、修二君ありがとう。」
「いや、いいよ気にしないで。でもあそこで助けてはやめてほしかったな。穏便にはいきそうもなかったし。」
「そんなん言われても…怖かったんやもん。」

ヤバい。
マジで可愛い!!

「修二君て強いんやねぇ。ホンマ、ビックリしたよ。」
「そんなんちゃうよ。あれはすきをついただけやよ。」

あっ、まずい。
「あれ?」
早瀬が何かを疑問に感じている。

気付かれたか?
「修二君て、もしかして関西出身?」

あぁ、気付かれた。
結構俺の知り合いは知らない。
俺はこうみえて関西出身なのだ。

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