すべてが運命なら

春樹  2009-03-17投稿
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一安は、待っていた様にすぐ電話に出た。

「大丈夫?怒られた?」

一安が心配そうに聞いてきた。

「大丈夫だよ。あんま怒られなかったし」

私は少し元気がなさそうな声だったのかもしれない。

一生懸命喋って、私を笑わせ様とする一安の優しさが電話越しに伝わってきた。

「お前もう家出てこれんの?」

「うん」

一安の質問に、すぐ答えた私。

逢いたい。

それだけしか、考えてなかった。

遊びに行こうとする私に、母親が

「また、行くの?」

真顔で呆れた口調で聞いてくる。

私は母親の質問を無視した。

「ねぇ、聞いてんでしょ?」

それでも母親はしつこく聞いてくる。

「また、帰って来ないの?」

「一安の所に行くの?」

「あんたどうかしちゃったんじゃないの?なにが気に入らないから、そういう事するの?」

「あんたが家出して、お父さんと探し廻ったんだよ」

「一安の友達に聞きに行ったりもしたけど、皆知らないって言うし」

「お父さんだって、あんたのせいでぜんぜん寝れないまま仕事行ってんだよ」

母親の質問攻めだ。

「別に何も気に入らなくないし、迷惑なのはそっちでしょ。あゆには関係ない」

私は母親を馬鹿にした様に笑いながら、そう答えた。

母親は泣き出した。

私は母親と、まともに話す気なんて無かった。

嫌そうな顔で、ため息を着きながら渡しは玄関をでていった。

そして一安の所へ急いだ。

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