クミは緊張していた。
知人を通してアユミと二人で会う約束をしていたからだ。
仕事で一緒になる事は多かったが、プライベートで二人で会うのは初めてだ。
しかも自分の思い付きの為にわざわざ時間を取ってもらったのだ。
バカにされるだろうか?
笑われるだろうか?
自分自身でさえよくわからない感情が伝わるだろうか?
そしてアユミが現れた。
「話ってなんなの?」
クミは出来るだけ冷静に言葉を選んで自分の思い付きを話した。いつの間にか熱く語っていた。
伝わるだろうか?私は今、何を話しているんだろう?