すべてが運命なら

春樹  2009-03-17投稿
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家に着くと、泣きながら母親の説教が始まった。

なんで帰って来ないのか。

高校はどうするのか。

何が気に入らないのか。

人を困らせて何が楽しいのか。

その質問の繰り返しだった。

すべてに対する私の答えは

「知らない」

ただその一言だった。

次の日また私は一安に逢いに行った。

だがその日母親は、出掛ける私に何も言わなかった。

一安は元々、凄く束縛が激しい自由人だった。

早く言えば自己中心的な人。

少しでも気に入らない事があると、自分の気持ちに押さえがきかなくなる。

私はその事を一安の友達に相談していた。

その友達とは、私の元彼だった。

そんな事が一安に知られたら、殴られる。

相談を続けてた私に元彼が言った。

「俺と付き合おうよ」

「ヤダ」

確かに、優しく話しを聞いてくれていた事は嬉しかったが、その時の私に一安を裏切る気持ちはなかった。

だが、そういう日に限って一安の態度が冷たい。

私が、都合良くそう感じただけかもしれない。

私と一安は毎日喧嘩が絶えなかった。

その日、一安は家に帰ると言った私を殴った。

一安が帰って欲しくないと思っている事はわかっていた。

私だって帰りたくなかった。

最近私の両親はあまり何も言わなくなった。

私は、何処にも居場所がなくなると思った。

その日私は一安と喧嘩したまま家に帰った。




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