果穂は有栖を探さずに、自分の城へ行っていた。その理由は有栖の母と話がしたかったからである。有栖の母のことを知っている人はあまりいなくて、果穂は知りたいと思っていた。数分して、城に着いた。果穂は由奈を探して、外に行くように言った。由奈は言われたとおりに、外に出た。悠と目が合って、由奈は城へ戻ろうとした。悠は由奈の名前を呼んだ。由奈は足を止めて、後ろを向いたまま言った。
由奈「悠、ごめんね。理由はないけど、一回別れよ?」
悠「別れる?」
由奈「うん。ごめんね!」
由奈は涙を流しながら、城の中へ入って行った。悠は納得がいかなかった。理由がないはずがないと思っていた……
つづく