果穂は有栖の母の部屋の前まで来て、ドアを二回叩いて、『入ってもいいですか?』と言って、母は返事をし、中へ入った。果穂は急に言い出した。
果穂「あなたがやったんですよね?」
母「何を言ってるのか、わからないね。」
果穂「とぼけないで下さい!全部あなたがやったことだってわかっています。皆をバラバラにする意味ってなんですか?」
母「私は何もやってないわ。」
母が言っていることは本当だった。果穂は話題を変えた。
果穂「有栖を探さないんですか?」
母「探しませんね。勝手に何処かへ行ったんだから。」
果穂「あなたは本当に有栖の母親ですか?有栖を苦しめているだけじゃありませんか!母親失格ですね」
そう言って果穂は、母の部屋を出て城を出た。母は果穂に言われたことを気にかけていた。自分のことを言われて……
つづく