僕はドキドキしてた。今にも心臓がはちきれそうな感じで゙ちさ゛を待っていた。今日は生まれて始めてのデートだった。
ちさと出逢ったのは近所のコンビニだった。前から働いているのは見かけていたので声をかけるきっかけがなかった。いや、そもそも僕は内気な性格で女性とまともに喋る事さえ出来なかった。ちさと話すきっかけはコピー機だった。
僕は趣味で小説を書いていた。パソコンがないので手書きだ。一つ短編小説を書いたので出版社に送ろうと考えたのだがコピー 機の使い方が分からず戸惑ってる時に声をかけてくれたのがちさだった。僕はまごつきながら「あ、あの、あのですね。コ、コピーしたいけどやり方がやからなくて」最後の方は早口になった。それでも優しく丁寧に説明しながらコピーしてくれたのがちさだった。それからコンビニに行くとちさが声をかけてくれるようになった。
ある日、映画のけんを買う時に思い切って誘った!一瞬、戸惑った顔を見せたがすぐに笑顔で゙いいですよ゛との返答をしてくれた。そして今日が始めてのデート。生まれてこのかた初のデートでもあった。ちなみに僕は童貞だ。