良い事と悪い事はいつでも背中合わせ
全てはタイミングが左右していると思う
忘れていた
バレンタインに貴方にあげた事
日頃のお礼としてあげただけだったのに
昼休みが終わり席に戻ると椅子の上に袋に入ったチョコレートが置いてある
その時に思い出した
貴方はいつもの様に隣で顔を伏せて寝ている
パソコンを開くと一通の未開封メール
貴方からだった
何かをくれる時もあげる時も口でではなくメールだった
目を疑った
胸が痛んだ
泣きそうになった
そこにある文字に
諦めると決めた
迷いは捨てた
貴方とはただの職場だけの上司としての感情に変え様と
やっとそう決意した
タイミングが良いのか悪いのか
寝ている貴方をたたき起こして文句を言いたくなった
『せっかく決めたのに』と
『愛情いっぱいのお返しです』
ひど過ぎる
この言葉の意味は貴方にしか分からない
どんな思いで打ったのか
どうしたくて送ったのか
貴方の思う『愛情』とは何なのか
確かに貴方は私への想いなんてなかったはず
そう感じたし分かったつもりでいた
あっさりとした言葉だけで良かった
意味を成さない言葉ならいらない
『わざわざすみません』
返したのはそれだけ
それがいい
泣きそうになる気持ちは変わらない
そう簡単には人間は変われない
堪えても堪え切れない
私の心の線の細さ
情けなくて仕方ない
揺らぐ想いを止められたら
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