昼休みの終わりを告げるチャイムで貴方が目を覚ます
緊張が走る
普通にしていないと駄目だから
そんな心配もなく貴方とはちゃんと会話も出来た
いつもと何ら変わりはない
安心した
それと同時に不信感を伴った
やっぱり貴方という人が分からない
私はどう反応すれば良かったのだろう
ただ一言を返しただけ
気持ちをごまかした一言
それを見て貴方は何を感じ取ったのだろう
もっと喜びを表現したり良く分からない『愛情』に反応を見せれば良かったのか
錯乱した
貴方からそんな風に言われたのは初めてだった
思わせ振りな態度には慣れて来たけど
言葉で見せたのはこれが初めてだった
貴方の『好きな人』の存在も知っている
だとしたら三番目なのか
色々と頭を巡るけど答えは貴方が握っている
真相を確かめたくてもそれも出来ない
普通に過ごし
普通に言葉を交わし
こうやって毎日が過ぎればいつかは今日の事も薄れて行くだろう
貴方の言った『愛情』も
それでも気にも止めていない様な貴方の身の振り方を見て思う
さっき貴方が送ったメールの内容さえも
既に貴方は忘れているのではないだろうか
私には時間が必要だ
それはどんなにあっても足りない位に
貴方にとっては些細な事であってもこんなにも私は一杯になる
気持ちがいくらあっても足りない
逃げ出したい
逃げて貴方のいない所へ行ってしまいたい
弄ばれているのなら
私の反応を見て面白がっているだけだとしたら
平静を装いながらも隠し切れない同様に貴方が気付いている様な気がして恥ずかしくなる
あと何度壊されてしまうのだろう
懸命に堪えて築き上げられた物は一体何なのだろう
結局は貴方への愛になってしまうのだろうか