「もうキミが分からないよ。何も見えないんだ。
…だから別れよう。」
…思った通りの言葉。
あまりにもストレートで私の冷え切った心には届かなかった。
いや…届きすぎて痛みすらなかった。
逆に笑えてきた。
そして貴方に一言…。
「貴方なんか遊びだよ。
けど…その相手にもならなかったけどね…。
最悪でつまらなかった。」
私は私を守る為に悪魔に心を売った。
聞こえはカッコイイかもしれないけれど、正直に言えば逃げただけ。
貴方の気持ちを踏みにじって。
私を救ってくれて、本当に好きで居てくれた貴方を…私は傷つけた…。
私が言った言葉の後、貴方は怒りにも哀しみにも似た表情をしていたね。
今でも忘れられない。
何を言うわけでもなく、私を殴るでもなく…。
そのまま貴方は去って行った。
…最悪な最後…。
それから数年後…。
私は貴方に申し訳ない気持ちのまま生きてきた。
謝る事も会う事も出来ないまま…。
忘れられない苦い思い出。
こんな所でしか謝れない弱い自分。
今も昔も変わらない、最悪な私…。
…本当にごめん…。
貴方が幸せに笑っていますように…。