クミは当惑する。
「そう、世の中そんな甘い事言っても何も解決にならない」
アユミは続ける。
「だけど、それを承知で私達は愛を歌っているんでしょう?出来るだけ多くの人に届け!って」
三人で頑張りましょう。
そうナミエさんは言ったそうだ。
やはりこの人逹に話して良かった。
愛を知っている。
自分は多くの人達を傷付けて愛に気が付いた。
この人達はどうやって気が付いたんだろう。
自分はまだ子供だ。
いつか二人に聞いてみよう。クミはそう思った。
ナミエさんとアユミさん。この三人なら何でも出来そうな気がした。