今でも見上げると思い出す、あの時の遠い空を…
小さい頃から留守番が出来ないくらい寂しがり屋の僕は、いつも親が帰ってくるまで外をブラブラしながら時間を潰していた。たまに、親の知り合いの家に預かってもらいながらも、隙を見て抜け出して色んな冒険に旅立っていった。
その日は、いつもの様に毎日必ず立ち寄る駄菓子屋の前を全力で走り抜け病院へ向かった。友達が怪我をしたらしい…僕にとって親友と呼べる最初の友達の正樹はどんな時でも一緒に居た。その正樹が…
慌てて駆けつけた病院の前でつまずき倒れかけた僕の前に思ってもいない所から暖かい風と共に僕の相方が現れた…