その日の昼間、私は自分の家に帰った。
死のうと思っていた。
家には誰も居ない。
私は水に、煙草の葉を入れて飲んだ。
誰かが、それで死ねると言っていた。
だが、まずいだけで何も起こらない。
じゃぁ、首を吊ろう。
私はドアノブにタオルを縛り、首を掛け、おもいっきり体重をかけた。
その瞬間、タオルがドアノブから外れた。
私は考えていた。
考えてるうちに、母親が帰ってきた。
死ぬのは、夜まで待つことにした。
家に居た私に、母親は嫌味しか言わない。
私は無視をする。
もうどうでもいい、私は死ぬのだから。
夕方のニュースで、誰かが凍死したと言っていた。
その夜、私は部屋にあったガラスビンを割り、破片を飲み込んだ。
そして、風邪薬一箱を飲み干した。
これで、夜中の間に死んでいると思った。
夜中の4時頃だった。
私は背中の激痛に目が覚めた。
ものすごい吐き気。
私はトイレに行こうとした。
だが、立ち上がろうとすると体が重い。
それでも何とかトイレに行き、口に指を突っ込み全て吐き出した。
私は自分で、口に指を突っ込んだ事に驚いていた。
私は助かろうとした。
吐き出した事で、少し楽になった私は朝になるまで自分に問いつづけた。
【まだ生きたいの?】
心の中でその台詞を、繰り返していた。