衛のその優しさが、痛いんだよ?優し過ぎるから…。
「じゃぁ、なんでキス以上のコトはしてくれないの!?衛はまだ忘れられてないんだよ」
「違う!!」
衛の突然の大声にビクッと身体が震える。衛…怒ってる?
こんな衛、初めて見た。
「あっ…ゴメン。でも、違うんだ」
そして優しく強く私を抱きしめた。
「元カノのコトなんてもう関係ないんだ。俺はホントにお前が好きだから…大切にしたいんだ。ゴメンな。返って不安にさせてたんだな。俺、喋るの苦手だから…」
暖かい。衛の全てが、感じられる。泣かないつもりだったのに、やっぱり泣いてしまった。