*暴力*
「何すんのよ!」
美耶に足を蹴られ、よろめいた。
「…あたしから弘樹を盗った…」
「だから盗ってない!!あんたが弘樹をっ…」
バシッ
ドカッ
ほうきで頭をはたかれ、美耶と瑞貴にお腹、顔、腕を蹴られた。
「…いったぁ…」
「あんたね、調子ノリすぎんのよ。弘樹クンの隣りにいるからって、美耶から盗るとか最低よ」
瑞貴が両手を叩くと、女達が瑞貴のそばに4〜5人出て来た。
「…美耶…あん…たね…弘樹が…どんなに辛かっ…たか…あんたに…弘樹が…本気で…好きになったんだよ…!」
女達に叩かれ、蹴られても、あたしは言い続けた。
「いい気味。弘樹?あんなん遊びよ。バッカじゃないの?」
美耶は肩を揺らしながら髪をいじった。
「あんなのに本気で好きになるかっての。うざったいだけよ」
何でよ…
何がうざったいの?
何で…弘樹を騙したの…?
何でそんなこと…出来るの…?
「…っけんな…」
「何か言った?」
「ふざけんじゃねえ!!!!」