席に着いた
担任の先生はまだ来ないから
クラスの奴らはどっちが日焼けしてるか
腕を出して見せ合ってたり地元であった祭の話しをしたりで
教室の中はザワザワと
声がいきかっていた
(うるせーなー、まだ非常階段にいりゃー良かった)と思いながらも
昨日までのこの時間は
まだ完全に熟睡状態だったせいか
俺はそのまま机に顔を伏せてザワザワ騒がしい中にも関わらず
いつの間にか熟睡していた。
チャイムの音で目を覚ますと
どうやら一時間目が終わり担任が教室から出て行くところだった。
(さあてと、今日はもうだりーし
どうせあと一時間で終わりだし
非常階段行ってそのまま帰るかな)
と思い席を立とうとすると俺の席の横に
見慣れない顔の女が座っていた
俺の視線にきづいたその女は、俺に
「今日、転校してきた
三井 晶です!どーぞよろしく」
とご丁寧な挨拶をしてきた
その女は、大きくてキリッとした目をしてて
ニコッと笑うと
片方が八重歯で
中々可愛い
けどどこか影のあるような顔をした女だった。