この頃、毎日嫁は母乳を出し、袋に詰めて冷凍していた…
娘が私達が帰ってから飲める用にと痛みと戦いながら母乳を搾り続けていた…
娘と一緒に帰る事が出来れば、こんな辛い事などしなくてもいいのに…
私の家から病院までは、２０?以上離れている。
その距離を毎日、毎日、往復した…
娘がお腹をすかして待っているから…
もちろん、しんどい時も、行きたくても行けない日もたびたびあった…
そんな日は、娘はどんなに辛い思いをしたか…
そんなある日…
いつも通りにミルクをあげて帰ろうとすると、いきなり娘が泣き出した…
帰らないで…
一人にしないで…
淋しいよ…
そんな事を訴えるかの用に泣きじゃくった事があった。
私は思った。
連れて帰れるものなら、すぐにでも連れて帰りたい…
いつも、そばで泣いて、笑っていてほしい…
ごめんね…
ごめんね…
私は、泣きながら娘に言った…
何回も何回も…
謝って、許される事ではない…
子供にとって、どれだけ親が大切なのか…
この時、教えてもらった…
一人にされる淋しさをこんな小さな頃からさせてしまって…
仕方ない事とは言え、胸が張り裂けそうな思いになった…
私と嫁は泣いている娘を寝かしつけて、涙を拭い、歯を食いしばって帰路についた…
帰るたびに泣いてしまう日々が…
そんな日が１ヶ月以上も続いた…
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