アタシは始めて人を好きになった。
私立 春風女学院
1年3組 白石 雪
第一章 〜出会い〜
アタシは学校が嫌いだった。別に嫌われているわけじゃない。何の役に立つか分からない私立の学校に入学して、偉ぶってる先生の授業を受ける・・・そんな、何もない学校に疲れてきた。部活帰りに一人、JR西宮行きのバスに乗った。二人用座席に一人で座っていた。後ろに、優しそうな他校の生徒がいた。「高校生くらいだなぁ。アタシの後ろ、スゴくあったかい感じがするんだけど・・・」そう思いながら、眠りについた。