さくら

さおぴょん  2009-03-20投稿
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まだ寒い、
東北の小さな駅のホームにたった
線路の奥でお母さんが笑顔で手を振った

新幹線がヒューっと入って来る

母親の顔が見えなくなった
堪えていた涙が溢れた

見られるのは、
恥ずかしいから
自分で決めた道だから、

頑張らなきゃ

自分に言い聞かせた


あれから2年。

蕾が膨らみ始めた
桜の木をぬって
同じ駅に降り立った


春に咲く、
桜が見事であればあるほど
長い間
厳しく寒い冬を
耐え抜いてきたことを想う

自分と
遅咲きの桜を
重ね合わせて


また頑張ろう
そう誓う
春の木漏れ日の中で

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