いきなりの光…。
辺り一面何も見えなくなった。
そして爆音…爆風…煙り…。
それから私には何も見えなくなった。
聞こえてくるのは人々の叫び声…うめき声。
何が起きたのか…誰が居るのか。
分からない。分かってはいけない…。…なぜ?
…次の瞬間、とてもきつい異臭がした。
その時には音さえもなく、ただ歩き回った。
何か暑苦しく呼吸もままならない感じで。
そして感じた…。悟ったのかもしれない。
私は死ぬ…爆撃により…。この異臭は自分から。
身体が溶け落ち、焼け焦げた臭い…………。
そうか…。
もう歩いてもいなかったのか…私はこのまま遺体収拾され全て灰になる。
恐怖すら感じる時間もなく私は短い人生を終える。
誰だかも分からないまま…。
家族の安否も分からぬままに…。
戦争の恐ろしさ…全ての人に感じとってもらいたい…。
全ての人に気づいてもらいたい…この文章にある問い掛けを…。