そんな俺を見て彼女は笑う。笑われた俺はいじけたように口を尖らせてタバコの煙を吐き出す。それを見て申し訳なさそうに彼女は言った。
「ごめんね。命の恩人なのに…気を悪くさせたかな?」
「別にいいよ。そんな気にしてないし、何より君に怪我がなくてよかったよ。」
「桜!月崎 桜だよ!君はやめてよ〜何かくすぐったいから〜。」
「ゴメンゴメン!月崎さん。俺は宮塚 賢史だよ!」
「桜でいいよ〜賢史君!私の方が2コ上だけど(笑)」
「え〜何か悪いよ〜年上なのに呼び捨てっつのーわさ〜。」
困った顔をする俺に彼女は言った。