汚染 63

ふく  2009-03-22投稿
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貴方が小説を貸してくれた
だからお返しに私も小説を貸した
お互い同じ様なジャンルを好んだ
共通の趣味
気持ちは離れていても素直にそれだけで嬉しく思った

普段なら少しずつ読み進めて行くけれど今回は無心で読んだ
貴方も読んでくれているだろうか

小説を手にする度に貴方を思い出す
貴方が触れた物
この一文字一文字を貴方も読んだ
貴方はどんな事を感じただろうか
貴方も此処で胸を痛めただろうか
貴方も此処で涙しただろうか
不思議と心が温かくなる
同じ物を見て
同じ物を感じて
当たり前の事だけれど本当は難しくて大切な事の様に思える

いつの間にか時間は過ぎ疲れて眠った
枕の横に置いた小説
貴方が側にいてくれる気がして安心して眠った

絡まる想い
逃れられない
また一つ繋がる物に
私の想いは苛まれる

どうもがいても
想いなんて減らない
貴方がその手で私を離してくれないと繰り返してしまう

同じ物を見付ければ深くなる
本当ならもっと話していたい
望んでも叶わないから強く願う

私はどうしようもない位
無いものねだりをしてしまうから

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