新しく始めよう

みかんさん  2009-03-23投稿
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私は、ポケーと突っ立ったまま、口をぱくぱくした。
おそらく、今私の顔はゆでダコみたいになっていることだろう。

「……こ、こんにちはー!」

とりあえず挨拶してみる。
好きな人と、まさかの二人っきり。
動揺が隠しきれない。

「ぶはっ!」

突然、片岸が吹き出した。

え、え、なに?何が起こった?

「……ちょ、お前、面白すぎ……っ!!」

……どうやら私が笑われているらしい。
――――なんでっ!?

「な、なにをそんなに、おどおどする必要が、あんだ、よ……っ!」
「え、え、え?」

輪をかけて挙動不審になる私。
それを見てか、片岸はお腹まで抱え、笑い出した。

「あっはは!もーサイコー!!前から変な奴だとは思ってたけど、やっぱお前ホント面白いわ!」



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