「無理。」
彼女はショックというより驚いた表情を浮かべていた。でも、一番驚いたのは俺自身だった。何でこんなことを言ったんだろか自分でもわからなかったが、彼女の顔を見たら、俺は彼女の手を引いて歩いてた。
「え?ちょっと待って!何で?今、無理って…」
「気が変わった!やっぱ一緒に行こう。」
彼女の方は見ないでそう答えた。今日の俺は何か変だ。自分でも予想外のことばかりしている。そんな俺の手を彼女は強く握った。そんな彼女をふと見る俺に彼女は言った。
「また気が変わって置いてかれないようにしなきゃね。」