「じゃあどうして力を得ようとしたんですか!?しかも、大量殺人なんていう取り返しのつかない事までして!」
ロイは悲痛な表情で、叫んだ。
「…」
ユミナは無言で頭を左右に振ると、怒りの表情でロイを睨んだ。
「ちょっと特殊な力を持ったくらいで余計な事をべらべらと…。いいわ、今からあんたに私の手に入れた力の恐ろしさを見せてあげる…」
彼女はそう言うと、剣を構えて光のエネルギーと闇のエネルギーを放出した。
「光と…闇…?」
ロイは目を大きく見開いて、その光景を見つめた。
「光と闇のハーフであっても私達はどちらか一方の力しか使う事が出来ないわ。ただし、カイストランドの改造術を受けた場合は両方使う事が出来るようになる。しかし…」
ユミナは突然呼吸を乱して、苦しそうに顔を伏せた。「一度に使う事が出来るのは一方の力のみ。両方同じレベルで使う事も可能だが、身体へ恐ろしい負荷がかかり、最悪の場合命に関わる…」
「な…!?」
ロイはそれを聞いて、ユミナを止めようと剣による攻撃を加えた。
彼女はその攻撃を素早くかわすと、ロイの剣を弾き返した。
「さあ、出来るわよ…。光と闇の両方を最高レベルまで圧縮して創られたエネルギー弾が…」