私と貴方と俺

ハチ  2006-07-09投稿
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   【my toy】
「ありす〜」
授業中空屋が隣から声をかけてきた。

でも、まぁシカト。

「外ばっか見てつまんない〜」

『あのさぁ…私

ありすじゃなくて、苺だから。』

「ふぅ〜ん…

違う名前使うことはよくあるかんねぇ…」

『意味分かんない…』

「苺〜苺〜」

『うるさい』

「苺面白い!気に入った」

『あんたに気に入られても嬉しくないよ。』

「苺って美味しそうな名前だよねぇ…」

『無視ですか。』

「苺食べたい〜」

そんな綺麗な顔で見つめるなよ。

カッコいいとか思っちゃうじゃないか。
「今俺のことカッコいいとか思った?」

『はぁ?思ってないし。』

「じょ〜だん〜」

バレたかと思ったぁ…

キーンコーンカーンコーン…
「あっ!終わったぁ〜」

『なんもしてないじゃん』

「苺もね。」

聞こえたのか!

地獄耳…

「空屋く〜ん」
うわっ…やっぱり来たか

「空屋君ってここに来る前何高にいたの?」

「部活とか入らないの?」
うるさ…

サボるか。

「苺!」

私が教室から出ようとすると空屋に呼び止められた。

「空屋君春風さんと友達なの?」
何て答えるんだこいつ

「苺は俺のおもちゃなの」

『へ?』

何ですかこの手!?

なんで肩組んでんの?

「行こっか?」

おいおい…何がどうなってんの?

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