僕は自分の名前とこれまでのいきさつを少女に話した
少女は僕のたどたどしい説明を真剣に聞いてくれた
一通り説明を聞くと彼女は
「そう、それは大変だったわね……」
と言い一呼吸置いた
そして
「けれどこれも貴方の数ある“ルート"の一つなのかもしれないわ」
「???
えっと…どうゆうこと?」
僕がクエスチョンマークを三つ並べていると
彼女はふふっ、と微笑んで
「いずれわかるわ♪」
と言い
つづけて
「自己紹介がまだだったわね
私の名前はエレオノーレ・マグダレーナ・テレーゼ
呼ぶときはテレーゼでいいわ
よろしくね」
と、テレーゼはよりいっそうの微笑みを浮かべ手を差し出した
その微笑みは僕に手を差し出させる事を思わず忘れさせるほど可愛いらしかった