チカン撃退法教えます?

ななしー  2009-03-25投稿
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僕は先輩の峰島さんに呼ばれた。

「おい真田、今から講習会に行くからすぐに用意しろよな。」

「はい。」
って勢いで返事したけど、何を用意していいかわからなかった。

「すみません、先輩何を用意すればいいんですか?」

「わからんのか。とりあえずそこにある黒いスポーツバッグ持ってくればいいんだよ。」

「わかりました。」
僕はそのバッグを持って先輩について行った。


先輩の車に同乗し、講習会が行われる会場に向かった。

「先輩、何の講習会でどこに行くんですか?」

「んっ、痴漢対策の講習会だよ。」

「ってことは、女子校? ラッキーじゃん。」

「違うぞ、男子校だ。」

「えっ、痴漢対策なんですよね? だったら女子のいる場所でしょう。」

「何を言ってるんだ。そういう所には警察がちゃんと行くじゃねえか。」

峰島先輩は僕に微笑むと会場の男子校に向けて車を走らした。


数十分後、目的の男子校に到着した。
到着すると教頭らしき中年男性が迎えに来た。

「いやぁ、今日はよろしくお願いします。 生徒達は今、多目的ホールに集めていますので。」

「そうですか、では真田行こうか?」

「はい。」
と僕は先輩と一緒にその多目的ホールに向かうと、教頭らしき男性から呼び止められた。

「あ、あの‥今回モデルをされる方は?」

「あぁ、こいつだよ。」
と、先輩は僕を指差して

「えっ、僕がモデル?」
僕は何がなにやらわからないまま、先輩について行った。

多目的ホールを目前にして先輩が僕に
「おい真田、そのバッグに入ってるやつに着替えてこい。」

「えっ? は、はい。」
僕はバッグを持ったまま空いてる教室に入って行った。

僕はバッグをびっくりした。
「何、これ?」

バッグの中には女モノの衣装とカツラが入っていた。

「ちょっと待って、これを着ろってことか。
だから男子校なんだ‥」

僕は妙に納得して素直に女の格好をした。

「おい真田、準備はいいか?」
先輩が僕を呼びに来た。

「ほぅ、なかなか似合うじゃねえか。 今日の講習は期待が持てそうだ。」

先輩は笑顔だった。
彼につられて僕も笑顔になり、生徒達のいる部屋に入って行った。

僕が中に入ると生徒達が一斉に
「ヒュー♪」
「可愛いじゃん。」

生徒達は大喜びで僕を迎えてくれた。



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