天駆ける時間34

ユータ  2006-07-09投稿
閲覧数[325] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「守護者…?」カケルは龍を見上げた。
「小僧…人間の貴様は何を求める?」「望み!?」「黙って答えろ!」灼熱の業火が口から放たれる。無我夢中で横に飛びかわした。爆風が熱い。「何を望む!」再び業火が溢れてくる。「お、俺は大切な人達を護る力がほしい!」
「汝は力を望むか…ならば示してみよ!」「!?!?」繰り出された鋭い爪をなんとかかわすと空間から閃光劍を取り出すと間合いを取る。「我に力を示してみよ!!」
「戦えって事かよっ」無我夢中で走り出していた。
蛇のように身をくねらせ空を舞う。そして口から放たれる業火。カケルは大苦戦していた。「その程度なのか!?」「くそっ」グァォぉスレスレを鋭い爪がすりぬけていく。そしてまた空に飛んでいく。
「落ち着け?足場が悪いなら劍が当たらない。…劍を当てるには…そうか!」
スッと腰を落として龍を見つめる。「ふはははは…ついに諦めたか…逃げない心意気…見事なり!」
巨大な口がカケルに迫る。「ひとのみにしてくれる!」「うりゃあぁ」
ぎりぎりで身を反らして牙をかわし尻尾を掴んだ。
「な、なに!?」「空を飛べないなら、体に乗ればいい!」龍の体を駆け抜ける。「行くぞ!」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ユータ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ