あしたなんていらないから?

あめの  2006-07-09投稿
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ふぁあぁ…っとまぬけなおおあくびをしてから、
僕は寝返りをうつ。




『やっぱりさ…睡眠と栄養はいくらとっても足りないくらいなんだ…よな……』




その後僕は、夢の国へと旅だった。









―……風が冷たい。





『さぁむいっ!』




くしゃみ混じりに叫んでから、僕はガバッと起き上がった。



『…あれ?』



グラウンドから野球部の掛け声が聞こえる。


空はうっすら夕焼け色だ。



『もしかしなくても…1日中寝てたっぽいな。』



頭を3回ほどぽりぽり掻いてから、
もう一度ぐるっと空を見上げるように寝転んだ。




『あーぁ…。』



夕焼け色に染まりつつある空をみたら、少しせつなくなった。




『まだ寝るの?』
『うーん…さすがにもういいかな。』
『今日ずっと寝てたね。』
『気が付いたら1日終わってたね。』


ははは、と笑って僕は起き上がった。


『今日で100回目の遅刻だったんだ。』
『オメデト。』
『ありがと。』
『でも、あんまり遅刻すると、出席日数足りなくなるよ?』
『そうそう。それなんだよー!僕数学の出席日数が全然…たりな…く…て…………。』



はて。




『…………僕いま誰と会話してるんだろ。』




くるっと後ろを振り返るがだれもいない。



『今のご時世…幽霊なんて…いわないよな…!??』



僕は、100回目の遅刻記念日を命日するのか。

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