そのころ、マリアは、窓を開けて、
「ママ、赤ちゃん。ごめんなさい。」
そうつぶやいた。
すると、
「マリアちゃん。」
そんな声が聞こえてきた。
「だあれ?」
「私はマジックランドからきた、フラワー王の使いです。」
そう答えた。
「マリアちゃんは、何歳?」
「私?私は、八歳。」
「じやぁ、私の背中に乗りなさい。」
「フラワー王の使いさん。アナタの名前は?」
「ないですよ。」
「じゃあ私が付けてあげる。んんっと。ま…まやっ…マーヤ。マーヤがいいわ。ねぇ、そうしましょ。」
使いはしばらく考えて、「素晴らしい名前です。これから、そういたします。」
と、答えた。
ところで、どうして、マリアのところに、わざわざ、マーヤは来たのか。つづく?