くうが僕の部屋にきた。
窓が開いていたのでそこから入ってきたのだ。
くうは僕のおやつのマシュマロを全部食べてしまった。
「おいしかった?」
くうは喜んでいる。くうの周りが桃色に光る。
「また、漫画読むのか?」
くうは字が読めないくせに、本が好きだ。
今度絵本を買っておいてあげようかな。
「僕、宿題するよ。」
僕は机に向かいノートを開く。くうは熱心に漫画を見つめている。
「なぁ、くう」
「お前…、」
…
「本が好きなんだな」
振り向くと、くうはじゅうたんの上で眠っていた。
くうは一時間くらいで目覚め、来た窓から去っていった。
次に来るときまでに絵本を買っておいてやろう。