貴方が『席替えあるんですよね』と課長に聞いた
その言葉が聞こえて胸を痛めた
貴方もやっぱり私の隣が居心地が悪いのだろうか
別に私の事なんてどうも思ってないんだろうか
どんなつもりで聞いたのか
私だって離れる事を望んでいる
それはこれ以上想い続けたくないから
でも貴方はきっとそんな風に思って聞いた訳じゃない
何だか悔しかった
どうなるのだろう
隣に居られるのは後二日
貴方のその言葉で残りの時間が貴重な物に思えた
離れたいの
それとも寂しいから
本気で離れたい訳ではない
出来るならば私はいつまでも隣でいたい
でもそれじゃあ意味がないって思ったから
だから仕方なく望んだ事なのに
その貴方の問いかけに頷いていた
やっぱり席替えはあるのだ
これは私の賭けだ
まだ貴方の隣に居られるのならばもう少し楽しい時間も増える
離れればそれは終わり
忙しく大変な仕事の中でも喜びはある
ストレスを感じながらもわずかな安らぎも感じられる
私にとって何が一番良いのか結局の所分からない
二日
残された隣の空間を噛み締めて過ごそう