素直になれない僕等

トマ子  2009-03-28投稿
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「真紀、」


今は4時間目。

お腹も空き始めてきた頃、隣の席の男子(好きな人でもある)
妙寺 慧が話をかけてきた。


「何?今授業中なんだけど」


あああ!
あたしって本当に可愛くない!態度悪すぎだし。


「なぁ、お前好きな奴いんの?」


ギクリとした。
だって、あたしの好きな人は今目の前にいて、あたしと今話しているんだもの。


「…いるけど」

「え?まじ?だれだれ」


誰?と聞いてくる彼にまさかあなたです、とも言えず、またあたしは裏返しな言葉を慧に投げ掛ける。


「あー、もう、煩いなぁ
慧には関係なんじゃん。
ほっといてよ」


どんだけ可愛くないんだあたし。もっと他に言い方ってもんがあるだろあたし!!ほら、見ろ!慧なんか口閉じたじゃん!

自己嫌悪に浸っていたら、慧が閉じていた口を開いた。


「関係あるよ」

「は、え?」


慧は俯いていた顔を上げ、


「関係あるよ。
俺はお前が好きだから
お前の好きな奴が気になるんだよ。」


びっくりした。

慧があたしを好きなんて


「真紀、返事は?」


あたしも素直になってみようかな…?


「慧」

「ん?」

「好き、…あたしも好き。」


言い切ったとこで、腕を引っ張られ、あたしは思いっ切り慧に抱きしめられた。


「好きだぜ、真紀
一生離さねぇかんな。」


あたしも離さないとばかりにあたしも慧にしがみつく。



一生一緒だよ、慧。


大好き!



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