すべてが運命なら

春樹  2009-03-28投稿
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場所を変えた一安は、やり直すと言わない私に違う提案をしてきた。

「じゃぁ、半年でいいから傍に居てよ。付き合わなくていいから。その間にお前の事忘れるから」

一安は自分勝手な人だ。

「なんで?一安の気持ちなんて、もう知らないよ。自分でなんとかしてよ。」

私は、また一安ガッカリさせられた。

結局、その日は喧嘩したまま、家に帰った。

一安と逢った事は、正樹には隠していた。


余計な事を言って正樹との関係を壊したくなかった。

五月の連休だった。

その日私は正樹と一緒に車で、出掛けていた。

目的地に着く前に、正樹がトイレに行きたくなりコンビニに寄った。

私は車の中で待って居た。

正樹がコンビニに入ってすぐだった。

正樹の置いていった携帯電話が鳴りだした。

私は電話なら教えてあげようと思い、正樹の携帯を手にとり開いた。

そこに表示されていたのは、明らかに女の名前だった。

【誰だろう】

私は、何と無くそのまま携帯を閉じて元の場所に戻した。

そして、すぐに帰ってきた正樹に

「携帯鳴ってたよ」

私がそう言うと、正樹は携帯を開きその着信履歴を見た。

「久しぶりだな、なんだろう」

正樹はそう言って、その女に電話をかけ直した。

すぐにかけ直せる相手なら、やましくないのだろうと思った。

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