【保健室物語?】
いじめ
虐待
そして…
嫁・姑の板挟み…
『…母と祖母は、お互いに陰で、お互いの悪口を言います…』
それを聞く私が、
どれだけツラいか…
『…私は、二人の愚痴をいつも聞きます。同居してるから、嫌な部分が見えるみたいで…』
二人とも好きだからこそ
私が聞くだけで
二人には伝えない。
『…苦しいです…』
本当に苦しい…
そして、手首に傷を付ける。
あぁ…なんて不幸な私…
痛みの向こうには
冷静な自分…。
ピリピリと痛む手首と
可愛い血が
私に“生きてるよ”と
語りかける…。
「○○は、人の痛みが先に分かる子やねんな…」
『…?』
「…○○は、悪口を言うバァチャンや、母ちゃんは嫌いやんな?」
『…はぃ』
「なら、バァチャンに言ったらいい…。母ちゃんのこと言われたら、悲しいから、そんなん言わんとって…ってな。」
『…』
「…○○なら、できる。な?」
『はぃ…』
「よぉ言ってくれた…ありがとう…」
先生は泣いていた─────…………。