【保健室物語?】
「○○、高校3年間、よぉ頑張ったなぁ…えらいわ…」
別に褒められたくて
言ったんじゃないけど…
『…先生…泣かないでください…』
「ごめんなっ…ツラいのは、お前の方やんなっ…」
『…』
初めて、私の話を聞いて
涙を流してくれた人…
優しい人…
『先生、ありがとう…』
「いいよ…俺が泣いてどうすんねんってな(笑)…ごめんな、頼りないわ…」
『…』
正直、話すのはツラかった…
実際、2時間も泣きながら話したし…。
でも
気持ちが軽くなった…
『先生、私、先生に聞いてもらえて良かったです…』
「…○○ぁ…、あんな、俺から、ちょっと言っていいか?」
『はい』
「人の痛みを先に分かるって、普通はできへんよ…。それが出来る○○は、自信を持っていい。」
先生は
皮がめくれたり
デコボコした
私の汚い手首を撫でながら
そう言ってくれた。
「この傷は、○○の優しさやよ。でも、あんま、増やさんときや?」
『…はぃっ…』
私は、また泣いた。
先生は、私が泣きやむまで
ずっと、側にいてくれた。